懐石・会席・おまかせの違い|マニラで頼む前に
ローマ字では kaiseki も omakase も並びます。由来は別です。茶事の食事が懐石、酒を中心に進める宴が会席、板前にその日の仕入れを任せるのがおまかせ。マニラで予約する前に、三語とコースの対応を固定してください。
約4分

結論
懐石は茶事の食事、会席は酒を中心に進める宴のコース、おまかせは板前にその日の仕入れを任せる寿司の進め方です。マカティの大桝では卓を揃える料理を会席と呼び、楓₱8,000、桜₱12,000、寿司会席₱8,000/₱10,000(お一人様、VAT込み、サービス料10%別)を2日前までに予約します。カウンターの会席は8席・8品・90分、17:30と20:00の二部制です。
懐石は茶事の食事、会席は酒宴のコース、おまかせは板前一任の寿司です。英語の予約画面では kaiseki と omakase が混在しますが、厨房の段取りは別です。マカティ・チノ・ロセス通り延長の大桝では、卓を揃える季節のコースを会席、カウンターでにぎりを任せる流れをおまかせ、にぎりを会席の順序に載せたものを寿司会席として分けています。金額と品立てはお品書きで確認してください。
三語の定義を一枚で
| 語 | 由来 | 場面 | 道具立て |
|---|---|---|---|
| 懐石 | 茶の湯。茶の前に腹を温める程度の食事 | 茶事 | 一汁三菜、折敷、茶碗 |
| 会席 | 本膳が宴向けに移った、酒の席の料理 | 接待・祝い | 先付から甘味まで順に出す献立、個室や座敷 |
| おまかせ | その日の仕入れを板前に一任する江戸前の作法 | 寿司カウンター | にぎり、檜のカウンター、酢飯 |
ローマ字の kaiseki は懐石と会席の両方に使われます。予約の連絡では日本語の漢字とコース名で指定してください。
懐石は茶事、会席は酒宴、おまかせは板前一任
懐石の「石」は、温めた石を懐に入れて空腹をしのいだという茶人のたとえです。茶が主で、食事は従です。濃茶の前に胃を整え、味を濃くしすぎません。一汁三菜が基本で、酒は主役ではありません。
会席の「席」は宴の座です。先付で盃をつけ、焼物・揚物・炊合せと火入れを変え、飯物で閉じます。マニラの会食で「コースで揃える」と言えば、こちらです。部屋と進行の組み方はマニラ会食ガイドに書きました。
おまかせは寿司屋の言葉です。品書きを選ばず、板前が目の前の魚の順で握ります。マカティでは和徳(Kazunori)は10席カウンターで15〜22品のおまかせを出し、マカティの飲食ガイド Patikimの掲載ではお一人様₱5,500からです(店の自社発信では価格を確認できませんでした)。ホテルのUMUは MICHELIN Guide Philippines 2026 に掲載されています。大桝のおまかせは11席の寿司カウンターです。予算の見方はマニラおまかせ相場を参照してください。
会席の流れ(先付→椀物→向付→焼物→揚物→炊合せ→鍋物→飯物→甘味)
教科書の順は上記のとおりです。椀物は吸物の位置です。大桝の実際の構成はコースで分岐し、伝統の全段に近いのは桜、楓は揚物と鍋物を置きません。
楓₱8,000は、先付(季節の二点盛)→椀物(澄まし仕立て)→向付(日本からの魚三点盛)→焼物(日本産和牛)→煮物(魚介の炊合せ)→飯物(季節のご飯、香の物、赤だし)→甘味(季節のフルーツ)です。揚物と鍋物はありません。
桜₱12,000は、先付が三点盛になり、焼物が季節の海鮮焼または和牛ステーキ、そのあと揚物(海鮮かわり揚げ)、煮物(魚介の炊合せ)、鍋物(シェフこだわりの紙鍋)が入り、飯物・香の物・赤だし・甘味で閉じます。紙鍋は桜の鍋物であり、単品では出しません。鍋の位置づけは鍋料理に整理しています。
寿司会席は、料理長が選ぶにぎりを会席の流れに載せます。上₱8,000、特上₱10,000。特上はその日の魚から特上ネタです。品目の内訳は公開していません。
魚と和牛は日本から空輸します。食材は季節と市場で変わるため、写真は参考です。
マニラで頼むときの実務
価格はお一人様、VAT込み、店内でサービス料10%を別途申し受けます。個室・テーブルは予定金額の5%のデポジット、会席カウンターは50%です。コースに酒が付くかは予約時に確認してください。持ち込みは1本₱1,000、店の日本酒リストもあります。
なぜ2日前予約か
会席は仕込みが皿ごとに分かれます。椀物の出汁、向付の魚、焼物の火入れ、桜なら紙鍋まで、同じ卓の人数分を同じタイミングで揃えます。魚と和牛は日本から空輸し、中身は季節と市場で変わります。空輸と仕込みのリードタイムがあるため、2日前までの予約が必要です。当日のアラカルトとは段取りが違います。予約後の品目変更も、予約時に確認してください。
卓全体を同じコースにする理由
楓には揚物と紙鍋がなく、桜にはあります。寿司会席はにぎりが軸です。混在すると、次の皿に進む合図が卓でずれます。接待では幹事が品書きを配らなくて済むよう、卓全体で一つのコースにしてください。人数と部屋は、VIP個室6〜8名、座敷4〜8名、大広間16名(8名×2室)です。一人あたりの最低利用額は設けていません。
楓₱8,000・桜₱12,000・寿司会席₱8,000/₱10,000の違い
| コース | 価格 | 先付 | 焼物 | 揚物 | 紙鍋 | にぎり |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 楓 | ₱8,000 | 二点盛 | 日本産和牛 | なし | なし | なし |
| 桜 | ₱12,000 | 三点盛 | 海鮮焼または和牛ステーキ | 海鮮かわり揚げ | あり(鍋物) | なし |
| 寿司会席 上 | ₱8,000 | 非公開 | 非公開 | 非公開 | 非公開 | 会席の流れで |
| 寿司会席 特上 | ₱10,000 | 非公開 | 非公開 | 非公開 | 非公開 | 特上ネタ |
接待で火入れも鍋も見せたい卓は桜、和牛までで揃える卓は楓、寿司を主にする卓は寿司会席です。カウンターで職人に任せる場合は、先に寿司・おまかせを見てください。
カウンターの会席と個室の会席
会席カウンターは別枠です。reserve.daimasu.com.phで取り、8席・8品・90分、席次は17:30と20:00の二部制、お一人様₱8,000、デポジット50%、12歳以上です。48時間前まで全額、24時間前まで50%を返金します。
個室の会席は、楓・桜・寿司会席を2日前予約で組みます。デポジットは予定金額の5%です。90分の枠は会席カウンターの規定であり、個室側の制限時間は公表していません。締めの時刻は予約時に確認してください。寿司カウンターは檜11席で、おまかせはここで出します。会席カウンターの8席と寿司カウンターの11席は、予約の枠が違います。
次はお品書きで品立てを固定し、日時と人数を入れてください。会食の部屋取りは会食ガイド、寿司の予算感はおまかせ相場が続きます。
この記事によく届く質問
予約に kaiseki と書いた場合、懐石と会席のどちらで受けますか。
ローマ字の kaiseki は懐石と会席の両方に使われます。大桝で卓を揃えるコースは会席です。楓₱8,000、桜₱12,000、寿司会席₱8,000/₱10,000。茶事の懐石としては組んでいません。連絡は漢字の「会席」とコース名で指定してください。
楓会席に紙鍋は入りますか。
入りません。紙鍋は桜会席₱12,000の鍋物で、単品販売はありません。楓₱8,000は先付(二点盛)、椀物、向付、焼物の日本産和牛、魚介の炊合せのあと、飯物と甘味で閉じます。
寿司会席はカウンターのおまかせと同じですか。
別です。おまかせは11席の寿司カウンターで板前に一任する進め方です。寿司会席はにぎりを会席の順序に載せたコースで、個室でも出せます。上₱8,000、特上₱10,000。特上はその日の魚から特上ネタです。品目の内訳は公開していません。
会席カウンターは昼も予約できますか。
会席カウンターは17:30と20:00の二部制で、8席・8品・90分、お一人様₱8,000です。昼の回は公表していません。個室の会席は営業時間(火〜日11:00〜23:00、金土は24:00まで、月曜定休)のなかで2日前までに予約します。昼に組めるかは予約時に確認してください。
会席カウンターの8品は、楓や桜と同じ献立ですか。
内訳は公表していません。分かっているのは8品・90分・8席、お一人様₱8,000、17:30と20:00、デポジット50%、12歳以上です。楓・桜とは別枠で、reserve.daimasu.com.ph から取ります。

